The feel of a technology 25°C

素足と健康と、
居心地のいい床の家。

いにしえからの習慣として、日本で暮らす私たちは家の中では靴を脱いで過ごすことが一般的です。その生活様式はもはや当たり前のものになっていて、ふだん足の裏から伝わる感覚を意識することは少ないと思います。しかし、二本の足だけで独立してこれほど活動するのは、霊長類数多しといえど、私たちホモ・サピエンスのみに生じた進化なのです。少しの間、心に留めてみましょう。

約700万年前、私たち人類の祖先ははるか遠く、アフリカ大陸の木の上で暮らしていたと言われています。ところが気候の変動に伴い、生活の場を草原(サバンナ)へ移行することを余儀なくされました。その変化により食べ物を求めて遠くまで行動範囲を広げなければならず、また猛獣などに襲われる危険がより高まったために自らの身を守るべく速く走る必要もありました。生死がかかったその課題を、彼らは二足歩行になることで解決したという説を唱える人もいます。諸説あるにせよ、その恩恵は両手を地面から解放するとともに、人類の飛躍的な発展を決定づける知能の発達を促したのです。偶然か運命か、自然が引き起こした「立つ暮らし」への変化。床面に対して垂直に生活するスタイルが人類にとっての基礎になったことは、生物界においてかつてないほどのエポックメイキングなできごとであり、非常に特異なことでもありました。こうして不安定ながらも進化を遂げた人類は、その副産物として、大地を踏みしめるその足の裏に、かつてない役割と負荷をかけることになりました。自らが接地している環境と向き合いながら、人類は今日まで文化を発展させながら成長し、足と床面は密接な関係性を深めていったのです。

足の裏には約60ヶ所もの反射区、いわゆる「ツボ」が存在しており、別名「人体の地図」とも呼ばれています。この部位の重要性は、東洋医学における指圧や足湯など、刺激を与えることでカラダ全体を健全にしようとした歴史からも重ね合せることができます。だからこそ、私たちはそこに科学が必要であると考えました。では、どうすれば足をはじめカラダに対して適切な床環境を生み出すことができるのか。一体どれくらいの温度がいいのか。そのヒントは、人類の祖先にとっての「地面」にあるかもしれない。日光や季節によって絶えず変化し続ける地表の温度は、ときには高温に、ときには低温になるもの。そのたびにカラダは適応を求められ、同時にかかる負担も増えます。そんなところから、暑すぎず冷たすぎず、カラダがニュートラルに受け入れられる「25°C」という床温度に着目しました。

さて、これを聞いて驚かないでください。実は、私たちは一条工務店の床暖房をいわゆる「暖房」として捉えてほしくない、という想いがあります。実際に床暖房を体験した時、もしかしたら人によっては暖かいと感じない方がいるかもしれません。しかし、これは私たちが「適温であること」が床暖房の本質であると考えているからです。暑くもなく寒くもない「25°C」という床の温度。それを、四季があって移ろいやすい日本の風土を考慮し、何度も研究を繰り返した末に得られたひとつの回答としてみています。今日も住まいの中は、いつでもどこでも足元が25°C。私たちの床暖房が行き着いた温度は、足の裏からそこに住む人を健やかに、幸せに、そして人類のはるか昔の記憶を呼び起こすものだったのです。

  • *平成30年4月現在の建物における、弊社の検証による推奨値です。居住環境やお住まいの方の感じ方等によって温度は異なる場合があります。
The feel of a technology
使い込むほどに使い込むほどに
2004時間2004時間
振 振振 振
実りある時のために実りある時のために
家の“新”呼吸家の“新”呼吸
内に秘める内に秘める
この記事をシェアする
一条工務店のことを
もっと詳しく知りたい方は
私たちにお問い合わせください。